Potter Interview

Potter:Manabu Atarashi
Interview

陶芸家:新学インタビュー
-June 17, 2022 Potter Manabu Atarshi

”抹茶碗はぐい呑の延長的に作れたら一番楽しい。”

ダイナミックな伊賀焼を制作する陶芸家:新学さん。伝統的な伊賀焼を現代的に創造するそのセンスの源を伺いました。

ー 伊賀徳利・花入について
新学:伊賀徳利は、為人を想像して作ることが多いです。例えば、着物をきているようなイメージなどです。伊賀花入なんかも人物がモチーフになっていることが多いです。
ー 抹茶茶碗などはどのように制作されていますか?
新学:茶碗の中の土を掘り出す時に分厚すぎず、重たすぎないように無駄な土を省くという感じ。でも軽くするっていう意味じゃなくて、適度な重さで無駄に重たくならないように。
ー 新学さんの茶碗の口部分は印象的な作品が多いですね。
新学:茶碗の口は造りながら考えるんだけど、最終仕上げ的な部分でもあるから、口の印象が弱いと全体的に弱く見える。ただボディとの兼ね合いもあるから、口だけ尖らしても、アンバランスになるから、このボディやからこの口って考えて作ってるつもりやけど、焼いて上手くマッチングするかは、別問題やけどね。
伊賀焼 抹茶碗
新学:茶碗はぐい呑の延長的に作れたら一番楽しいのよ。だけど茶碗や!って気負って作ってしまうと、どうしてもまとまってしまうというか、そう思って作らないで、色々あっていいとぐい呑の延長上と考えたら、茶碗はわりと作れる。ぐい呑を作る感じで抹茶碗を作り、抹茶碗を作る気持ちでぐい呑を作る。それがいいんじゃないかな。